今回のAM受信実験でLE801に搭載したカーオーディオは、パイオニアのMVH-380で、FM/AMのチューナーを搭載したUSB/チューナーメインユニットです。
このシステムを前回設置した北壁面のロッドアンテナに接続しています。
AMのノイズや信号の数字は聴感上の数字で、機械で計測したものではありません。
数字は、大きい方が大きな音がするということを示しています。たとえば、TBSの場合はノイズの方が放送信号よりも大きな音がしており、放送信号自体はNHK第二よりは良く聞こえた、という意味です。今回の実験では現れていませんが、信号が<5>ということであれば明瞭に聞こえて良い評価であることを表しますが、ノイズが<5>というのは良い評価ではなく、盛大に雑音が聞こえるという悪い評価を示していますのでご注意ください。
数字のそれぞれの大きさは以下のような基準で決めています。
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信号5 選局が容易で音楽放送も楽しむことが出来る
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信号4 選局が容易で、情報を得るのに不都合なく、聞き取りやすい
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信号3 放送周波数を知らなくても選局ダイヤルを回せば受信でき、
| 放送内容から情報を得るのに不都合を感じない
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信号2 放送周波数を知らなくても選局ダイヤルを微調整すれば受信
| できるが、選局範囲はピンポイントである。
| 放送内容の理解は可能だが長時間の聴取には耐えられない。
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信号1 放送周波数付近で何度かダイヤルの行き戻りを行いながら
| 微調整を行わないと選局できない。音声は聞こえるが、内容の
| 理解ができない。
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信号0 放送周波数付近で放送を探しても全く受信できない。
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ノイズ5 ノイズが盛大で、放送内容がまったく分からない
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ノイズ4 ノイズが常に放送内容を邪魔している
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ノイズ3 常にノイズが聞こえ、時々放送内容が分からなくなる
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ノイズ2 時々ノイズが聞こえるが聴取に不都合はない
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ノイズ1 音声が無音の時にノイズの存在が分かる
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ノイズ0 まったくノイズが聞こえない
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その他の局もご覧の通りの結果で、結局、今回設置したアンテナによるAM受信では、ノイズが多くて実用レベルとはいえない結果となりました。情報を聞き取るレベルということに限定すれば、なんとかNHK第1とAFNなら使えそうです。
これらはデジタルノイズの影響が大きく、実験室に設置したパソコンのひとつをシャットダウンすると、ノイズレベルの数字は1つ下がりました。
FMはどの局も良好で、明瞭な受信結果となりました。これはFM放送の仕組みがその名の通り周波数変調方式(Frequency Modulation)であって、もともとノイズに強い方式になっているためだと思います。
AM放送は、最近はデジタル機器が増えてきた影響で、受信環境が悪くなっているそうです。オフィスにかぎらず家庭でもパソコンが当たり前のようにある現代は、AMラジオにとっては受難の時代なのでしょうか。
今回の実験ではブチブチブチっというたいへん耳障りなノイズが多く聞こえました。アンテナケーブルをパソコンの傍へ這わせると、このノイズはさらに大きくなりました。また、アンテナケーブルを床に引き回しても同じようにブチブチというノイズが増加したのは意外でした。原因はわかりませんが、床には鉄筋が通っていますので、何か誘導を受けているのでしょうか。
アンテナケーブルを天井に近いところへ持って行くと、少しではありますがノイズが軽減されました。それでも、ニッポン放送だけは放送信号がまったく認識できませんでした。
今回の実験ではAMアンテナの向きが北方向になっているため、南北方向からの電波はたいへん受けににくい状態になっていると思いますが、弊社のある八王子からニッポン放送の送信所がある木更津の方向は、ロッドアンテナの指向性から考えてもそれほど悪い方向ではないと思います。なにか他の地形的条件によって受信感度が悪くなっているのかもしれません。
次回は実験室と建屋の周囲でAMラジオの電波受信状況を調べてみよう思います。