■はじめに
お客様よりお手持ちの「スズキジムニー純正のカーオーディオ」を部屋で使用したい。コードの接続等、弊社にて対応頂きたいとのご要望を頂きました。
今回の事例では、DK101を用いて、スズキジムニー純正カーオーディオを自宅で使う方法と、お送り頂いたカーオーディオを配線した状態で納品させて頂く「接続サービス」についてご紹介いたします
上写真はお預かりしたスズキ純正カーオーディオ(以降純正カーオーディオ)に、電源付配線キットDK101-Aを接続し、動作確認をしている様子です
スズキ純正カーオーディオ 型番:39101-72J2X-CZB
■純正カーオーディオを自宅で使うために
純正カーオーディオでは、市販カーオーディオに付属する「電源コード」がなく、カーオーディオ本体背面に「コネクタのメス」が用意されているだけです。このため、そのままではカーオーディオに電源を供給したり、スピーカーと接続することができません
そこで、市販されている「逆カプラ」(逆ハーネス、ステレオ変換コネクタとも言われています)を使用して、背面から各種コードを出し、配線できるようにします
右写真は、純正カーオーディオに、逆カプラー(黄枠部分)を接続し、DK101付属のスピーカー端子とON/STANDBYスイッチを接続したものです
逆カプラーは、カーメーカーだけでなく、同じカーメーカーでも、カーオーディオの機種によって、形状やピン数が異なります。たとえば、スズキ車の場合、カーオーディオによって「20ピンのコネクタ」で接続するものと、「12ピンコネクタ」で接続するものがあります
逆カプラーを選ぶ場合は、「必ずお手持ちのカーオーディオにあったもの」をお選び下さい。
なお、外車の純正カーオーディオについても、当該カーオーディオの「逆カプラー」を入手できれば、自宅で純正カーオーディオお楽しみ頂くことが可能です
■逆カプラーを用いた接続
お客様よりお送り頂いた純正カーオーディオの背面を確認すると、スズキ車用の20ピンコネクタであることがわかりました。
そこで、スズキ車用20ピンの逆カプラーを調達し、配線を行いました。
写真はお預かりした純正カーオーディオに逆カプラー、DK101を接続、動作確認時に撮影したものです
はじめに、純正カーオーディオに逆カプラーを接続します。そして、逆カプラーから出ているぎぼし端子付きコードに、DK101付属 ON/STANDBYスイッチ付電源コードと、フロント/リア用のスピーカー端子を接続していきます(配線の際は必ずACアダプターを抜いて行います)
● ON/STANDBYスイッチ付電源コードの接続
スイッチ付電源コードには、赤、黄、黒コードが出ています
これら赤、黄コードは、逆カプラーの赤、黄コードに色を合わせて接続します。赤、黄コードの接続はぎぼし端子ですので、奥までしっかり差し込むだけです
黒コードは、逆カプラーの黒コードとともに、DK101に付属しているネジを使って、純正カーオーディオ本体に共締めします。今回は純正カーオーディオ本体左側面後ろ側で止めました
○スイッチ付電源コード
赤:アクセサリー、黄:BATT、黒:アース
●スピーカー端子の接続
フロント/リアのスピーカー端子は、スイッチ付電源コードと同じ要領で、付属スピーカー端子と逆カプラーの同じ色のコードを接続していきます。
接続するコードは白、灰、緑、紫、各2本ずつ、全部で8本です(補足をご覧下さい)。コードの接続は、ぎぼし端子を奥までしっかり差し込むだけです
○スピーカー端子
白:フロント左スピーカー(+/-)、灰:フロント右スピーカー(+/-)
緑:リア左スピーカー(+/-)、 紫:リア右スピーカー(+/-)
【補足:スピーカーコードについて】
スピーカーコードはフロントの右、左と、リアの右、左があり、それぞれに「+」コードと「-」コードがあります。フロント右/左、リア右/左毎に色に分かれており、「-」コードには、その色に黒のストライプが入っています。例えば、フロント左の「-」コードは白に黒ストライプが入っているコードです
なお、「+」コードと「-」コードでついているぎぼし端子のオス-メスが異なりますので、間違えて接続することはありません
●その他コードの接続
今回、上記以外に接続したコードとして、純正カーオーディオのボタンバックライトを点灯させるため、逆カプラーから出ているイルミネーションコード(橙白)とDK101付属スイッチ付電源コードの赤を接続ししています。
具体的には、右図のように、ぎぼし端子がついた分岐コードを作成し、分岐したコードの一方を逆カプラーの橙白に接続しました。
これにより、DK101のスイッチをONにすると、ボタンのバックライトも同時に点灯するようになります
■動作確認と納品
これら配線を終えた後、弊社所有スピーカーをDK101の「スピーカー端子」に接続、配線に誤りがないことを確認した上で、ACアダプターを接続して、スイッチをON、CD再生や音質調整など正常に動作することを確認いたしました。
そして、お預かりした純正カーオーディオとDK101の配線した状態で梱包、納品させて頂きました。
■お客様より
先日、お客様よりご使用になられている純正カーオーディオの写真をお送り頂きました
非常に美しい音がして最高の聞き心地とのことで、もう一組スピーカーを接続してお楽しみ頂くご予定とのことです
K様、事例掲載へのご快諾、またご使用になられているお写真をお送り頂きありがとうございました。自宅で楽しむカーオーディオライフを満喫頂ければと思います
■接続サービスについて
最後に、弊社「接続サービス」をご紹介させて頂きます
接続サービスは、LE802の組込みサービス同様、お手持ちの市販カーオーディオや純正カーオーディオを弊社までお送り頂き、DK101、DK235を接続した上で、納品させて頂くサービスです
今回のご依頼は、純正カーオーディオとの接続でしたので、お客様にご相談、ご了承頂いた上で、弊社にて逆カプラを代理購入させて頂きました。そして、お送り頂いたカーオーディオに逆カプラー、DK101を接続、動作確認を行った上で、配線したままの状態で納品させて頂きました
納品の際には、簡単な接続説明書を添付させて頂きました(右図 説明書の抜粋)
※お客様にて逆カプラーをご購入、送付頂いても結構です
※スピーカーとスピーカー端子の接続と、ACアダプターの接続はお客様にて接続頂きました
■事例
他にも解説やお客様ご使用事例がございます。是非ご覧下さい
カーオーディオを部屋で使うには
カーオーディオならではの使い方、2組のスピーカーで音を楽しむ
(
動画もあります)