■12Vを供給、カセットを入れて見ると・・・
「PLAY」表示とともに、スピーカーからちゃんと音が!

■第1回:ジャンク

 何気なく入った中古ショップ。
 店の奥にはカーオーディオが山積みになっており、 <ジャンク>の
名目で格安ともいえる値札がついていた。

  「これを買った人は何に使うのだろう?」

 たまたま同型品を持っていて、その修理部品を取るためか?
 それとも、クルマを下取りに出すときに、自分で搭載した
カーオーディオを付たままでは惜しいので、その代りに付けるとか?

 いずれにしても、ここに山積みになっているカーオーディオが
再びオーディオ装置として機能することはほとんどないのだろう
と思った。

 もちろん、中には高価でたいへん奇麗な状態で売られているものも
ある。これらは間違いなく新しいユーザーの下で本来の働きを
するのであろうが、その他の物はどうなるのだろう。
 やはり廃棄されてしまうのだろうか?

 ためしに、ジャンクとして売られていたカーオーディオレシーバーを
購入し、どのようにジャンクなのか、確かめてみることにした。
 今となっては見ることも稀となったカセットテープが使えるタイプと、Mini-Disc(MD)が使えるタイプを購入した。
 価格は両方とも500円ほどだった。

■店の奥に「ジャンク」として売っていたカーオーディオ
1台 525円(税込)

LE801 開発秘話

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 カセットテープの方はあまり使われた形跡がない。
とりあえず、「電源がショートしていないこと」だけは確認して
12Vを供給してみると、なんと表示窓が点灯し、異臭もしてこない。
そしてラジオに切り替えると、スピーカーからは局間ノイズが
聞こえてきた。

 「これはもしや?」

 期待しつつカセットテープを入れてみると、何事もなかったか
のように音楽が再生されたのである。アンテナを接続すれば
AMもFMも正常に受信できた。

 気を良くしてMDの方も試してみる。
 こちらはパネルに少々擦り傷があったが、MD再生もラジオ受信も
問題なく、やはり正常に動作した。

 全てのジャンク品が正常に動作することは期待できないだろうが、
ちゃんと動く機械ならばもっと活用されるべきだ。